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BARの効用

私は、若い頃からBARが大好きで、東京中野区に住んでいた20年以上も前のリクルート社勤務時代は、中野ブリックに通い詰め、今でも、トリハイのレモンピールの香り、初めてボトルを入れたサントリーホワイトを誇らしげにロックで飲んだときの氷がカランと鳴る音、社会人になってからの彼女をここに連れていったこと、全てが昨日のことのように思い出す。

この頃は、大人の世界になんとか入り込もうと、相当背伸びしたBAR通いで、ブリック以外に東京都内の様々なバーを開拓したものだ。

時は流れて、今、私のお気に入りは、帝国ホテルのオールドインペリアルバーだ。

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なんといっても、昼の11:30から夜まで通しでオープンしているので、好きな時間に行けるのが魅力だ。中に入ると、座席に対応して上からピンスポットに丸く照らしだされた重厚長大なカウンターがある店は、まさしく隠れ家そのもの。

私は、決まって、昼下がり(できれば平日がベスト)の人が少ない時間帯をねらって、インペリアルバーに行くのだ。

実は、ここは、ビジネスのアイディアが湧いてくる秘密の場所だ。

このノーブルコードのコンセプトも、真空管販売のヴィンテージサウンドのサービスも、インペリアルバーで思いついたものだ。

飲むものは決まって、キリリと冷えたジンリッキー(ジンはボンベイサファイヤ)だ。

ここのグラスは、薄張りで帝国ホテル伝統のデザインがエッチングされており、聞くところによると、その加工が難しく、割れやすいデリケートなものだ。

だからなのか、中の飲み物が口に入るときに、ガラスが邪魔をしないのだ。

なんといったら良いか、すっと入るのだ。

これを飲みながら、アイディアが出てきたら、すかさず、バーテンに紙をいただき、そこに一気に書き留める。

そんなアイディアが一つでも収益事業化したら、これほど素敵な場所は無い。

会社のデスクでウンウン唸っても、良いアイディアは生まれない。アイディアには、生まれる環境が必要だ。

だが、毎回良いアイディアが出る訳ではない。これからもアイディア探しを口実にインペリアルバーに通い詰めることだろう。